君 の 見る 景色 を 全部 僕 の もの にし たかっ たん だ。 オルルドプレイ記 554年・後半

第37話 初めてのクエスト6

君 の 見る 景色 を 全部 僕 の もの にし たかっ たん だ

オルルドプレイ記 554年・前半 オルルド王国DEプレイ記 554年:前半 ここからは、11代目PC・シヴのお話となります。 我が国では『不遇の人生』というジンクスから中々抜け切れない、幸薄顔のI2ちゃんPC。 彼女のPC奮闘記、楽しんで頂けると嬉しいです。 新年明けまして、554年。 今年でとうとう、ライアちゃんともお別れかぁ。 シヴちゃん を筆頭に、ご近所さんのカーピー君 オーク君の下の娘ミウちゃん チューンちゃん そしてセオドア様 となっております! シヴちゃんですが、PCではエミル以来となるバン女ってみました。 そしてセオドア様はPYの希望通り期待通り見事ユリウス送りに!!! やっぱりH7男子はユリウスよね〜(ニヨニヨ) 「シヴ、今日からは大人として扱われるから、それなりに自覚を持った行動をお願いね」 「わかったわ。 妹たちのお手本になれるよう、わたしなりに頑張ってみるね」 シヴちゃんのレベルは、最終的に 42.32.35 となりました。 完璧な形でスピードが目立つ結果に(笑) ほんと、わたしの操作するPCはスピード狂ばっかりだなぁ(笑) ちなみに、セオドア様のレベルは 32.30.22 となっております。 此方もやはりスピード狂を思わせるレベル(笑) 同級生のレベルを考えると、セオドア様、結構素質いい方かな。 さすが、 3才時のレベルがALL30だったハー兄ちゃん& 高齢出産夫婦の子のマダムちゃんの息子なだけあります(笑) さすが、ピートの格闘家であるハー兄ちゃんの息子なだけあります。 >ユリウスの剣士 さて。 成人の儀式の直前の子供達って、王様が出てくるまで広間でウロチョロしてるんで 同級生同士でぶつかって会話してたりすることが多いんですよねー。 シヴちゃんもセオドア様の知人欄に取り込まれてる可能性があるんだよなぁ。 『初めまして』の挨拶をするためにも、知人欄から自分が消えるのを待たなきゃいけないことが 多々あったりするのですが これはセオドア様が成人した直後の交友欄です。 美女軍団のケツを追い回していた最強の男児とは思えない友人欄(爆笑) 同日成人なのに、知人欄にもシヴちゃん置いてない =即声掛け出来る状態をわざわざ作ってくれてた辺り (PYも含めて)待ってたとしか思えない(笑)くそぅセオドア様め(笑) そう、何となく『セオ君』って感じの子なのに、未だにPYは『様』付けで呼んでしまうのは こういう背景があるからなのですよ(笑) ただ、この末尾にいるスプーンちゃん って女の子とは両想いのようで、 彼女はセオドア様が成人して出てくるのを、広間でずっと出待ちしてました(笑) 「ねえ、セオ君!」 「やあ、スプーンちゃん」 「成人しちゃったんだね…。 何だかセオ君、遠くに行っちゃったみたい…」 「あはは。 あと一年もすれば、君も成人だよ。 きっとすぐさ」 この子、セオドア様の妹のアンバーちゃんの同級生=来年成人の子なんだよね。 『お友達のお兄ちゃん』って感じで、小さい頃から仲良くしてたのかな。 肝心のシヴちゃんですが、上記で述べたとおり セオドア様は交友欄にかすりもしていません。 そして、彼女自身の追っかけ対象は、一つ年上のお兄さん で、本命と思われるのは 友人欄の2位に居座っておられる お隣の家に住んでる 魅力顔のお兄さん です。 ハッキリ言おう、この学年の女子の誕生日には大差がないので、 Nだったならば間違いなくシヴちゃんは彼と片付くでしょう(笑) この学年の女の子達の数と、前年度成人の兄さん達の数のバランスがピッタリなので、 今年新成人のセオドア様は、カーピー君と共に空気になること請け合い(笑) とは言え、シヴちゃんはPCですから(笑) 成人直前にあんなの見せられたら、他の男の子とくっつけようなんて気失せるよね(笑) 何より、 I2女子(不遇伝説邁進中) が H5神(短命伝説爆走中) とくっつくなんて、 行く末が容易に想像出来てしまって(悪い方の意味で) 以前も、丁度この組み合わせの夫婦が共倒れしたしね…。 「こんばんは、セオ君」 「あれ、シヴちゃん。 どうしたの?こんなに遅くに」 「だって、儀式の後お話したかったのに、終わった後セオ君すぐ帰っちゃうんだもん」 「それで?こんな時間に男の部屋に押しかけて来たの?シヴちゃん意外とやるね」 「大丈夫、だってセオ君そんな人じゃないもん^^」 「えー。 それって信用されてるってことなんだろうけど、何か複雑だなー」 とりあえず、この日の内に積極性が2ミリほど右に傾く程度に声掛け(笑) セオドア様の友人欄はアレだし、 明日になれば間違いなくシヴちゃんにちょっかいを出しに来るでしょう(笑) そうそう、もう4代前になるので、他人会話扱いになるジョイスとも仲良くなっておきました。 同性だし、かつての奥さんだから(笑)一番良い練習相手として、暫くお世話になりそうです。 あのまま家に帰さなきゃ良かったよ」 「やだ、変な事言わないでよ、セオ君」 「いいの?そんな暢気な事言ってて。 忘れた頃にお返しに行くから、覚悟しておいてね^^」 「セオ君〜、冗談でもそんな事、女の子に言っちゃダメよ。 嫌われるよ?」 「だってさー、シヴちゃん僕のこと『男』だと思ってないでしょ? 兄妹みたいに育ってきたからしょうがないけどさ、今更歯の浮くような事言えないよ」 「? ど、どういうこと?」 「僕、どうでもいい女の子相手に こんな事言えるほど馬鹿じゃないよ。 部屋で夜中にー、は冗談だけどさ、シヴちゃんと二人きりで話がしたいのはホントだよ」 「…セオ君にそんな事言われるなんて、何だか不思議な感じ」 「ほらね。 入学式の日です。 うおーーー可愛い女の子がいっぱいーーー(どーん) 美女揃い なのがせめてもの救いだけど、 彼女達に売れ残りの魔の手が迫っていると思うと恐ろしい…(ガクブル) 一緒に入学する男の子は、トミー&メリットちゃんの長男ハバード君 と、 ラムダ君&ドロシーちゃんちのジョンソン君 です。 さすが、慣れ親しんだ女の子相手と見るや、簡単に温泉に連れ込める神経がセオドア様過ぎです。 「え、えっと……」 「どうしてそんなに恥ずかしそうにするの?昔、何度も一緒に入ったでしょ」 「そうだけど…うんと小さい頃じゃない。 セオ君は恥ずかしくないの?」 「あはは!裸で水遊びしに行く訳じゃないんだから。 大丈夫大丈夫^^」 多分、セオドア様が温泉を選んだ理由は、単純な下心より 『シヴちゃん、温泉行ったらどう反応してくれるかな^^』 っていう悪戯心が優先されてると思う(笑) もちろん、下心が全くないとも言い切らないけど。 踏み込みも甘いし、相手の懐に入るの怖がってるだろ? 勝ちたいなら、魔法より剣術を鍛える事に集中した方がいいと思うな」 「うぅ…何で 拳で向かってくる兄さんに、そんな風に諭されなきゃいけないんだよ…」 ピートの魔術師に堂々勝利のピートの格闘家(爆笑) 兄ちゃんの勝ち方って、イレブンと同じような感じなんですよね。 一点集中型というか、相手を攻める時はとことん攻めまくって、防御の時は防戦一方。 しかもピートの格闘家だから、剣防御相手にも迷わず拳で突っ込んでいく超男前な試合する。 だから、勝つときも負けるときもすごく派手。 ラムダ君は、 完全に魔術の有利さに頼って試合してる から、 良くも悪くも姑息(笑) だから、ちょっとしたカウンター攻撃に ものすごーーーーく弱い です(笑) あれだ、試合運びが職人芸へタレ名人の マメタんと似通ってる。 ヘタレの素質大いにあり。 何その中途半端な疲労とストレス。 ステータス見ると、当然のように『訓練中』付いてました。 言わずと知れたL3 です! 女性過多の上、K8が女児で来ている最中…ここは! ここは是非男児で……!!! 「メリット、お疲れさま。 よく頑張ったね、元気な男の子だよ」 「トミー…ありがとう。 君達のお姉さんに用事。 シヴちゃんいる?」 ハー兄とライアちゃんのお家がご近所同士= セオドア様とシヴちゃんもご近所さんです。 シヴちゃんちが、初代再来的な(笑)ミナト北の緑の屋根のお家、 セオドア様んちは、入ってまっすぐ上がった突き当りのお家。 だから、デートの約束がない日は毎朝家に来てくれるんですが 家が近所=ロリータである妹達ともすれ違い会話しまくり なので、 妹が二人ともセオドア様の追っかけです(笑) シヴちゃんに『おーい』したまま『おーい』されて固まるセオドア様(笑) あ、姉の彼氏を追うな妹達よ!!!(笑) 「あっ、セオ君。 来てたんだ」 「うん。 美女軍団の出迎えにあってた所。 あはは」 「わ!美女だって!えへへ^^」 「お姉ちゃんいいなぁ〜。 ねぇねぇセオドア君、お姉ちゃんやめて私にしなよ〜^^ 二年も経ったら、私きっとお姉ちゃんより美人になるよ!」 「あはははは! お勧めされちゃった。 そうだね、どうしようかなー」 「だ、ダメよ!セオ君はわたしの…」 「…わたしの……何?^^」 「わ、わたしの……… こ、こい…… 」 「小さくて聞こえないよ、シヴちゃん^^」 「うぅ〜……い、いじわる!!」 今は未婚男性が少なくなって来てるし、当然といえば当然の流れなのかもしれないけど、 一応、近所には他にも イケメン&癒し系の兄弟 住んでるんですけどね(笑) わざわざセオドア様を選んでくる辺り、妹達もお姉ちゃんの彼氏に興味津々なのかも(笑) そして更に ミナト北のお家6件中2件には 未亡人が住んでいるので、 彼女達にも追われまくるセオドア様(爆笑)大人気だな!!! ちなみに、アルバムちゃん はドロシーちゃんのママです。 だって、お墓だよ?何がいるか分からないじゃない…」 「あはは!何かいるかもって、何も…… シヴちゃん、後ろ…」 「!!! い、嫌ーーーーーー!!」 「 あはははははは!違うよ、背中背中。 服にゴミついてるよ、取ってあげるね^^」 なので、せっかくだからとイレギュラーってみた。 セオドア様は確信犯だな(笑) シヴちゃんが怖がってる様子を見て楽しんでる。 間違いない(笑) 「 セオ君のバカ!!! もう帰る〜!!」 「あ…… ご、ごめんシヴちゃん!ちょっとビックリさせようと思っただけだよ!」 何かねー、セオドア様ってフトシ君とホント似通ってるんだけどさ(主に落ち着きの無さが(…) フトシ君が無邪気系なのに対して、 この人はシヴちゃん限定のドSだと思う(爆) 小さい頃から悪戯しまくってたに違いない(笑)お姉さまのケツばかり追いかけてたのもきっと 『あのお姉さんスタイルいいよね^^毛糸のパンツ履いてるどっかの誰かとは大違いだね^^』 とか、わざわざシヴちゃんに言う為のネタにしてたんだ(笑) 何しろ、成人した直後の交友欄が アレな人だものね(爆笑) そしてセオドア様、翌日はさすがに反省するの巻(笑) セオドア様可愛いよ、セオドア様(笑) 後半に続く。

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僕が笑うから、君は泣け。

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私はみゅうとくんのファンでみゅうとくんが好きでが好きでが好きで。 正直みゅうとくんにお仕事があれば、みゅうとくんが活躍してくれれば周りの環境なんてどうでも良いしみゅうとくん以外興味ないと思っていた。 ずっと思っていた。 それが根底にありつつもとのことは好きだった。 どっちが好きとか嫌いとかじゃなくてどっちも好き。 大好きなみゅうとくんが好きなグループ、大好きなみゅうとくんの活躍する場所、無条件にどっちも大好き。 でも気付いてしまった、が好き過ぎるということに。 私はまだまだみゅうとくんを好きになって歴は浅いけれど、不謹慎なことを言うけれど、みゅうとくんを好きになった当初から、の誰か一人でも辞めてしまったら私はオタクを辞めると決めていた。 それが現実になってしまった。 そもそもJr担になるなんて私には考えられなかった。 いつ辞めてもおかしくない人を追いかけるなんて出来ないって思っていたから。 そんな自信はなかったから。 つらい思いなんてしたくないから。 だけどそんなの考えている暇もないくらい短期間でこの人のこと好きだなぁって思って、顔とかじゃなくてダンスと考え方とか仕事に対する姿勢が好きだなって思ってファンになった。 みゅうとくんのファンになってから楽しくて仕方なくて、気付いた時にはというグループも大好きになっていた。 が終わってしまった時不安で不安で仕方なくて、誰かがいなくなったらどうしようって思って毎日を過ごしていたけれど、定期的に仕事のある事実と皆のやる気に安心感を覚え始めて、楽しいな次は何かなと思うようになった。 でも顕嵐ちゃんがグループを抜けてしまって、つらかった。 なんでここじゃだめなのって思った、泣いた。 しばらくは受け入れられなかったけれど、私はみゅうとくんのファンなのでの現場に行くことも多くて。 そこで見る顕嵐ちゃんを見て、そして8人になっても変わらず、むしろ強くなっていくを見て、これからも応援したいなって素直に思えた。 自然と受入れられるようになった。 顕嵐ちゃんは事務所をやめたわけではないから、いつか一緒に仕事をする姿が見れるかなっていう希望もあった。 けど今回は違う。 事務所を辞めてしまったから。 もう一生全員が揃う姿を見れることはないのかもしれない。 が他のグループと肩を並べて着実に力をつけて大きくなっていく姿を見られて本当に嬉しくて、いつしか誰かがやめてしまうなんて不安は吹き飛んでいて安心しきっていた。 そんなところで出た噂。 少年収に仲田くんがいない。 そんなの他の仕事に決まってる、仲田くんのことだもの、お芝居の仕事があるんだって自分に言い聞かせて知らないふりをした。 ほら、ぶるーたすにいるじゃない。 情報局の動画にいないなんて、たまたまだって思いたくて。 でもどんどんそれが現実味をおびてきて、ある出来事があって私は確信してしまった。 認めざるを得なかった、辞めてしまったんだと。 少年収にいなかったとわかった日から毎日少クラを見ていた。 トラジャを見て、そんなことないよね、嘘だよねって涙がとまらなくて。 認めたくなくて考えないようにしていたいろんなことが頭をよぎった。 ジャニアイ千秋楽、今思えばそうだったのかな、ってことばかり。 しめちゃんが涙がこぼれそうだったこと。 ひろみゅがグータッチしてたこと。 うみが仲田くんから離れようとしなかったこと。 のえひろのハグ。 そして仲田くんのファンに対する姿勢。 記者会見での仲田くんの醸し出す雰囲気。 私はジャニアイに行くと毎回トラジャのダンスシーンで涙が出てとまらなかった。 それは好きすぎてだと思ってた。 みんながかっこよすぎてこのシーンが見れるのが嬉しくてこれからもっともっと大きくなってほしいと気持ちが高ぶってだと思ってた。 だけど本当は本能的になにかを察してたのかもしれない。 トラジャが揃うだけで涙がとまらなかった。 くんの交差点が見れた時はもうこのまま死んでもいいと思った。 死ぬまでにあと一度でいいから見たいとずっと言っていた交差点。 それが確かに目の前で行われていて、何百回も見た少クラを思い出した。 見すぎてフォーメーションも振り付けも全部わかるくらいで、あの放送を見てすごく幸せな気持ちになって、クリエでそれが見られて幸せでたまらなくて、その日交差点を見ながら、いつしか8人のに慣れて、より一層たくましくなったを見てもっともっと応援していきたいなって思った。 少年収も当たることなんて年に一度あるかないかなのに、仲田くんのいる最後の収録が当たった。 ハガキが届いた。 仕事があるし普通は行けないし行かないのだけれど、行かなきゃいけないと思った。 今思うとこれは神様からの最後のチャンスだったのかなと思う。 仲田くんはいつから考えてたのかなぁ、きっと仲田くんの性格からすると誰かメンバーに相談するとかではなく、自分で考えて考えて考えてもう気持ちを固めて揺るがないくらいの段階でみんなに打ち明けたんだろうな。 もし仲田くんがいなくなってしまうってわかってたら、もっともっともっとたくさん公演に入っていただろうし、もっとのことを見てもっともっと楽しんで後悔しないようにしたんだろうな、そうしたかったって思った。 けど仲田くんらしいなと思った、そんなこと微塵も感じさせずにいつも通り、いつも以上にかっこよくて楽しく終わってくれるところが。 湿っぽい雰囲気で終わらせたくない人なんだろうな、それでいてきっぱりきれいにいなくなってしまうところが仲田くんらしい。 それにきっとわかっていたとしても後悔することはいっぱいあると思う。 今思い返すと9人のを応援出来て、クリエに入って、9人最後の姿を見届けられて、一回り大きくなったを応援屋で見ることが出来て、仲田くんの誕生日をお祝いするを見れて、最後の収録に行けて、本当に最後、千秋楽で、あぁ、今日もトラジャはかっこよかったな楽しかったな最高だったなって気持ちで終われて良かったと思う気持ちもある。 だけど今の私はひとり取り残されてしまってる。 ちゃかちゃんの言葉を聞いて、Jr. 祭りでは更にかっこよく大きくなったとみゅうとくんに会えるんだなと楽しみで仕方なかったあの日から一歩も進めていない。 現に、未だに私は人数が少なくなってから雑誌もも見れていない。 祭りに行った。 だけどグッズ売り場に行って、ついったーで写真を見た時にはなにも感じなかったのに、いざ売り場で7人の団扇を見た瞬間やっぱり現実なんだと現実をつきつけられて涙がとまらなかった。 怖くて行きたくなくて仕方なかったけれど時間は過ぎるものでいざ開演。 モニターでの写真が出た瞬間から胸が苦しくなって涙が止まらなくて、2時間強の公演中ずっと泣いていた。 いい大人がめそめそと。 何度数えてもそこには7人しかいなくて、仲田くんの姿はない。 情熱の一夜が流れた時、つらかった。 なにがそんなにつらいのか自分でもわからないけど涙が止まらない。 so Crazy、今でも覚えている。 ゆまとらクリエで歌っていた曲だ、あの時は6人だったな、でも来年は全員揃うかなと期待を込めて見ていたことを思い出した。 切ない歌詞とメロディが今の自分の悲しみをさらに強めてつらくてたまらなかった。 そこにいる7人は確かにかっこよくて美しいけれど私が見たいのは8人だから。 でもそこには仲田くんはいない。 悔しくて悲しくて切なくて。 supernovaを見るとサマステを思い出す。 最高にかっこよくて最強な9人を見ることが出来た嬉しさと、これが終わると別れが待っているとわかっていて涙を流した、あの夏を思い出して。 そしての放送で見た8人のsupernova、とてもかっこよかったなと、それが7人になってしまうなんて思いもしなかった。 この広いには確かにJr. を好きな人しかいなくて、がパフォーマンスをしている間、1万5000人の視線はにだけそそがれている。 にむけて振られる色とりどりのペンライトがとても綺麗で、私はこの景色を8人と一緒に見られると思っていたのに。 山手線だって、仲田くんがいちばん楽しんではしゃいで歌って、そんなた姿を見て笑っているトラジャを見たかったなぁと思ってしまう。 他のグループが歌っている曲さえも歌詞が全てリンクして聞こえてしまう。 諸先輩方の曲を聞くと、クリエで披露してたな、とか、プレゾンで踊ってたな、とか全部全部思い出すのは楽しかった過去のこと。 落ち着いて後から皆さんのレポートを読み返してみて思ったけれど、私の記憶は断片的にしかなくて、きっとそこに立っていることで精一杯で、確かに見ていたはずなのになにも見えていなかった。 見ていたようで過去の映像に重ねていた。 ラブトラのコラボ、見たかったなぁ。 全員揃った姿を。 fantastic ride、個人的に大好きすぎる曲。 だからこそ全員揃った空間で幸せを感じたかった。 だけどそこにはいないからイントロが流れた瞬間、もう立っていられなくなって涙が止まらなかった。 ラストの、様々な意見があるようだけれど、私は真っ先に少クラの映像が頭をよぎった。 カジを呼んで全員がカメラに映るようにしてくれた気の利くあの優しさを。 トラジャがでてきた時にはもう涙で見えなかった。 こんなはずじゃなかったのにな。 本当は、トラジャかっこいい!最高!楽しい!幸せ!Jr. 祭りに来れて本当に良かった!これからもっと楽しみだな!って思うはずだったのに。 思い描いていたものとは全く違った。 みゅうとくんのことすら見れなかった。 本当は、LA帰りのかっこいいダンスをたくさん目に焼き付けて、かっこいいかわいいだいすきって騒ぐはずだったのに。 何をしていても辛くて、関係のないはずのも楽しめなかった。 CALLでレスポンスするのがドリボの時からずっと楽しみだったのになぁ。 SLTでmasterpieceを見てから、あんなに夢見たはずのアリーナでのコンサートが見れているはずなのに。 涙しか出なくて。 を見るのが辛いなら、らぶの現場に行けばいい、そうしたらみゅうとくんに会える。 って思うかもしれないけれど、それは逃げている気がする。 どっちも好きなのに、みゅうとくんが好きなのに、片方はつらいから片方だけ応援するなんていうのはなんだか違うような気がしてそれすらも許せない。 面倒臭すぎる性格だ。 コンサートがこんなにつらいと感じることなんて一度もなかったし、涙で前が見えなくなるなんて。 今まで流したのは圧倒的に嬉し涙が多かったのに。 だから、これ以上私は現場には行けないと思った。 会場中のお客さんと出演者が楽しそうにしている中、私だけがなにもできず動けず泣いていることしかできなくて過去にすがってる。 仲田くんが辞めた疑惑が出たその日から毎日少年を見て、応援屋をしてからは毎日応援屋を見ている。 一日たりとも欠かしたことはなくて毎日見ても見ても涙がとまらなくて。 応援屋は確かに私の目で見たもので、あの楽しかった幸せな世界がひろがっている。 思い出す、が話すとお客さんがみんな笑ってすごく温かい雰囲気で劇場が包まれることを。 どんどん良くなっていくトラジャの演技を。 いろんな人からトラジャが褒められていて、自分のことのように嬉しかった毎日のことを。 祭りから帰ってきて懲りずにまた応援屋を見ると、そこには8人の姿があって、私はこれが見たかったのに実際見れたのは7人の姿で、ついに現実を知ってしまったんだと改めて考えてしまうとつらくてつらくて、びっくりするくらい泣いた。 寝ようとしても目から涙があふれて眠れなくて、やっと寝られたと思っても、すぐに目が覚めてしまうし、目が開くと同時に涙が溢れでてくる。 私は仲田担じゃないけれど、仲田担の皆様からするとなんなんだこいつは、なにも知らないくせにって思うかもしれないけれど、他担の私からしても仲田くんは本当に素敵な人だった。 口下手で内弁慶だし、闇を抱えていて自分から人に近寄ったりはあまりしないけれど、彼の周りには気付けばたくさんの人がいてそこは笑顔で溢れていて、それが彼の人柄を表していて、仲田くんが喋るとみんな本当に楽しそうな笑顔になって、そして私は仲田くんを見て笑うみゅうとくんが大好きだった。 これがもう見れなくなるなんてやっぱり受入れたくない。 ひろしめひろしめって言えなくなるの、のえたんの仲田くんに対する大きすぎる愛の行き先はどうなってしまうの?って。 一番年上なのにててふざけてて、だけどどっしり構えて頼りになる人で。 演技力が羨ましいくらいにあって。 顔だって綺麗すぎるくらいなのにふざけた顔ばっかりして。 自分の誕生日なのにいいよいいよって謙遜するところが仲田くんらしいなって思った。 だけど、みんな彼のことがだいすきだからどんどん中心に押されていって結果センターにきて、みんなに祝福される愛されてるところを見て心が温まって。 ファンに対してなにか特別してくれるほどのアイドル性はないかもしれないけど、絶対に悲しませるようなことはしないしむしろ彼のファンは絶対に幸せだと思っていた。 絶対に嘘はつかないし裏切ることはしないから。 あんなにも別れを惜しまれて愛されている人を見たことがない。 そんな仲田くんだからこそ、彼の決断を応援せざるを得ないということはわかってる。 わかってるつもりだけど受け入れられない自分がいる。 出会ってしまったんだな、尊敬できるひとに、お芝居という道に。 いつか発売された雑誌だけは見た。 が顕嵐ちゃんと仲田くんの話をしている雑誌。 事実を話してくれて聞くことが出来て嬉しいはずなのに、つらかった。 無理にでも引き止めて欲しかった。 私みたいなファンが何をしたって変わらないなんてもちろんわかっているけど、それでも、もっともっとのことを熱心に応援していたら?お金もたくさん遣ってたくさん感想も書いてリクエストだってたくさんして、少しでももっとが活躍していたら、オリジナル曲ができていたら、ファンが今より更に多かったら、違った未来が待っていたのかな、って思ってしまう。 もっともっと早く好きになりたかった。 今となってはこの感情がなんなのかわからない。 きっと仲田くんのいないトラジャに慣れることがこわいんだ。 受け入れてしまったら仲田くんがいなかったことになってしまうと思っているのかもしれない。 過去にすがっているだけ。 単なるエゴに過ぎないけど、仲田くんの夢を応援したいけれど、ずっとでいてほしかった。 あと一ヶ月、一日だけでいいからでいてほしかった。 あと一度だけでいいから全員のダンスが見たい。 別れと言うのは、残された側もつらいと言うけれど本当にそれだなと思う。 残された私は悲しいと思ってしまう。 当人たちがいちばん辛いはずなのに、仲田くんだっていっぱいもがき苦しんだはずなのに、それでも前を向いてファンを笑顔にさせようとしてくれているのに、それを私は受け止められていない。 そんな自分が一番嫌でたまらない。 ヒロキくんの活動が再開されるとわかったとき、嬉しくて泣いた。 こんなにも世界が明るく見えるのかなってくらい幸せだった。 でもすぐに思ってしまう、私はが好きだから、全員が揃う姿を見ることができるわけじゃない、どうしたらいいんだろうと。 祭り追加公演、行くつもりはなかったけれど、周りに背中を押されて行くことになった。 あれから日数が経っているし、時間が解決してくれるかな、と少し思ったから。 毎日応援屋を見て泣いてはいるけれど、少しだけ最初に比べると涙の量は減ってきた。 だから大丈夫かな、と思った。 でもだめだった。 やっぱり始まると同時に涙が溢れて、ずっとずっととまらない。 PERFECTが流れた瞬間、ぶわっと感情が溢れて止まらなくなった。 最後にトラジャが見せてくれたパフォーマンスだ、って。 -championだって、仲田くんのあの一声から始まった記憶が頭から離れなくて、あの夏、最後の別れの日、別の涙を流した曲だったのに、なんでまた泣かなければいけないんだろうと。 結局2時間強のコンサート、横アリの時と全く変わらず、ずーっと涙がとまらなくて、動けなくて、笑うことが出来無かった。 ただ一人、周りから取り残されていた。 もう私はコンサートには行けないと思った。 行っても辛くなってしまうだけ、泣かないようにしたって泣いてしまうから周りの空気もきっと壊してしまうし、本人たちにもそんな態度は迷惑だから。 時が止まったみたい。 結局このコンサートのことだって全然覚えていない。 過去の映像と重ねて見ていただけ。 本当は私もトラジャにあいたい。 トラジャが好きでみゅうとくんが好きでらぶが好きで。 クリエだって行きたい。 もっともっと大きくなっていく姿を見ていたい。 ずっとずっと好きだから。 嫌いになったわけじゃない、嫌いになれるわけがない、むしろ大好きだ。 でもどうしても行く勇気が出ない。 心が折れてしまった。 傷つくとわかっていて行くことは出来ない。 トラジャの活躍が嬉しい、どんどん大きくなっていくんだな、強くなっていくんだなって思う。 それをもちろん心から願っているけれど、いつからか私はそれについていけなくて、皆の頑張りを素直に受け入れられない自分が嫌で。 トラジャの活躍とかみゅうとくんの活躍とか仲田くんの活躍とからぶの活躍とかじゃなくて、今は8人の活躍を見たいとまだ願ってしまうから。 いつか時間が解決してくれるかな。 いつかまたやみゅうとくんやらぶを見に行って自然に笑える日がくるかな。 今はやり場のない思いがここにあるだけ。 どうしていいかどうするべきなのか何をしたらいいのか自分でもわからない。 もう現場にいくことはできないけれど、ずっとずっと皆のことが大好きで応援している。 こんなに未練たらたらで引くくらいに引きずっているんだから、ずっと大好きに決まっている。 いつか大きくなった姿を見られる日が来るといいな。 そしていつかと仲田くんと顕嵐ちゃんが笑いあえる未来があればいいなと心の片隅で思っている。 msuperstarm.

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君 の 見る 景色 を 全部 僕 の もの にし たかっ たん だ

*** 【田中弘人】 一度高校前に集合してから、三クラスの代表役員全員で小学校に向かった。 夏休みに入って、週としては二週目になる。 気持ちの問題なのだろうか、久しぶりに着た制服は、一週間以上着なかったうちに重たくなったように感じた。 午後から始まった打ち合わせは、思ったよりも長くかかった。 小学生の方からも四~六年生の六人の生徒代表が選ばれ出席していたけど、どんどん進む時計の針に、早く帰って遊びたいのにという気持ちを思いきり全面に出していた。 俺たち高校生でもそう思っているんだから、仕方ない。 打ち合わせの開始直後、この交流企画の重要性を笑顔で語っていた女の先生が続ける説明を聞きながら、俺は密かに息を吐いた。 ようやく解散となったのは、もう夕方のサイレンが鳴る時刻。 今の小学生にもこの音は遊び時間の終わりを告げるものなんだな、と、残念そうな小学生たちが帰っていくのを見ながら俺はしみじみとした。 きっとあの子たちはこのまま家に帰るんだろう。 ……次の列車まで時間を潰さなくてはならない俺と違って。 来客用玄関で靴を履き替えていると、田中田中、と声がかかった。 「列車、近いのあんの? 時間あるなら遊んでいかねぇ?」 既にスニーカーを履いた谷崎君がそう誘う。 「なにすんの?」 「グラウンド行こうぜ、って二人と言ってたとこ。 園は帰っちゃったし、佐々木は一応部活覗いてくからって学校行ったけど」 二人、と指差されたのは野中君と安達君だ。 「うん、じゃあ一緒に列車待ちさせてもらう」 谷崎君の誘いに乗って、小学校のグラウンドへ向かう。 外に出ると、校内でも聞こえていたセミの声が大きくなった。 連日のように流れるニュースによると、今年の夏は猛暑らしい。 八月に入ったこないだからは、30度の気温観測を超える日も続いている。 今だって、炎天下とは言わないほどの夕方といえども、まだまだ涼しくはなってない。 それでも、その暑さが気にならなくなってしまうくらい、久しくそんな機会なんて無かった遊具で遊ぶのは楽しかった。 特にここが母校の谷崎君には、遠慮する姿はまったく見られない。 同じくそうであるはずの野中君が、時々制止をかけるほどだ。 これだけうるさくして大丈夫かなと心配しつつも、俺も正直、心の中では同じくらいはしゃいでいた。 グラウンドを周りながら一通り遊び、最後に来たのは鉄棒だ。 「低っ、なんだこれ! これ無理だわ!」 一番低いもので逆上がりに挑んだ谷崎君が、ダメだ頭ぶつける、と片手を振る。 「そりゃそうだよう、ザキさんのガタイ考えなきゃ」 「だなー。 これで出来るの、アダッチや大澤くらいだわ」 それって僕がチビって言いたいんですかねぇ、と頬を膨らましたのが、安達君。 見るからに線の細い安達君は、二組で一番身長が低い。 名前が上がった大澤君も小柄な方だけど、安達君は彼より更に頭一つ分小さい。 だってチビじゃん、と、谷崎君は悪びれなく頷いた。 そんな谷崎君に含み笑いをしながら、 「基貴、忘れたか。 ここ【非武装地帯】だから、悪口言ったやつは追放だぞ」 鉄棒に背を預ける野中君がそう言った。 途端に、 「すげぇ懐かしいなそれ!」 と、谷崎君が勢い良く噴き出す。 「やってたやってた、領土戦争ごっこ!」 「それ、小学生の頃の遊び?」 俺の言葉に、その学校だけの流行りってあるよね、と安達君も乗ってくる。 ちなみに安達君の家は桜原というところで、同じ小学校の仲間としては眼鏡の江野君が居る。 懐かしさに目を細めながら、野中君が説明する。 「ジャングルジムが【殿様】の住む城で、すべり台が【王様】の住む城って設定でな。 【武士】とか【騎士】とか、共通のものとして決めてあるルールを破っちゃって自軍を追放された【流浪の者】とか、いろんな役割に分かれて戦争ごっこしてたんだよ」 「【忍者】とか【錬金術師】とか、【悪魔】もあったよな。 そんでさ、あの遊びしてる間は、盟約とか試練とか、知ったばっかりのカッコイイ言葉めっちゃ使うの。 国土回復運動って、世界史で習って、ほんとにあったのかよってビビったもん」 あれって誰が使い始めたんだろな、と谷崎君は笑った。 「良いなー。 そういうの好き、すんごい面白そう。 うちでも流行れば良かったのに。 僕も【忍者】やりたかったなー」 話を聞いていた安達君は、きらきらと目を輝かせている。 俺も、ちょっとやってみたかったな、と思った。 足を引っ掛けて体を持ち上げ、あぁそういえばさぁ、と谷崎君は鉄棒の上に座る。 「その頃のアニメって何見てた? 俺はアニメより特撮ばっか見てたクチだけど」 「僕にそれ、訊いちゃいます?」 ふふんと楽しそうに安達君は笑う。 「『ギャラクシア伝説』でしょ、『ぽっこりん!』でしょ、『ジュエルドラゴンズ』でしょ、それから『探偵なるほどさん』に、『もりのおはなし』。 僕の両親帰り遅くて、夕方のアニメ枠は基本的に全部見てたから本当はもっとあるよ」 あぁ、やばい、すげぇ懐かしい。 聞いていた俺にも笑いが浮かんだ。 ジュエルドラゴンズなら、俺は原作である児童書も読んでいたし、今でもオープニングが歌える自信がある。 ほんの少しの情報から推理を進めていくなるほどさんには、子供心に尊敬の目を向けていた。 「ジュエルドラゴンズとなるほどさんは、俺も見てた」 指折り数えられた作品名に俺が頷くと、男子ならジュエドラにハマるよね、と安達君は三番目に折りたたんだ指をぴこぴこさせた。 「じゃ、『アンジェ』は?」 谷崎君と何か目配せをした後の野中君の言葉で、安達君はポンと手を打つ。 「ほんとだ、『けむりのなかのアンジェ』。 大事なの忘れてた」 けむりのなか、で、思い出した。 俺も見たことがある、何回かだけ。 俺と同じくジュエルドラゴンズは見ていた明良や沢ヤンたち、つまり周りの友達はそれを見ていないのを知って、見るのを止めてしまったのだ。 もくもくと柔らかそうな煙を吐く工場という物語の舞台は好きだったけど、そこで働く小さな女の子が主人公いうことが、なんとなく恥ずかしかったのもあって。 だけど、安達君にはそんな気持ちはまったく無かったらしい。 「あれ大好きだったなぁ。 僕の初恋、ひょっとするとアンジェかも」 照れるでも無く、ふふふと笑ってそう言う。 ツナギ服を着てゴーグルを下げた、背中に翼を片方だけ持つ女の子。 内容は覚えてはいないけど、俺もぼんやりとそんな絵は覚えている。 「へー、俺は絶対セシルの方がかわいいと思うけどな」 「ザキさんも知ってるんだ? さっき特撮ばっかって言ってたのに」 きょとんとする安達君に、ついこないだ知ったとこ、と谷崎君が笑う。 「例のぶっ通し鑑賞会で、淳が持ってきたんだよ。 俺、アニメあんまり見てこなかったから、正直ちょっとバカにしてたし、淳大丈夫かよって思ったけど……いやぁもうね、アンジェでアニメ見直した」 それを聞きながら、大丈夫かよってお前、と微妙な顔をしていた野中君に、 「じゃあ、野中君がおすすめのアニメなんだ?」 と言う。 三人の妹と一人の弟を持つらしい彼からは、 「妹たちが好きで、毎週その時間はテレビ独占されてたんだよ」 長男だろうと多数決には勝てなかった、と、切ない事情が返ってきた。 「アニメで俺のおすすめなら、やっぱジュエドラだわ。 アンジェも嫌いじゃないけど、そんなに思い入れ無くて、この間見るまでほぼ内容忘れてたし。 親が妹たちのために録画してたのが残ってたから持ってけたんだよ。 映画借りに行く機会逃したし、飯嶋がビデオでも大丈夫だって言ってたし、他に持ってけそうなマイナーなもんも無かったから、選んだ」 「借りようかと思ったのにビデオ録画ですかい」 それはうちじゃ再生出来ないや、と安達君が残念そうに言った。 「そー、だから途中抜けてるとこがちょいちょいあって、工場に閉じ込められた時のセシルがなんで助かったのかとか、分かんねぇままなんだって。 セシル派としてはめっちゃ気になるところなのによー」 「だからネットで調べればって言ってるだろ?」 「バカ野郎、俺はちゃんとアニメで見たいんだ……っつーの!」 すげない野中君に言い返しながら、谷崎君は鉄棒からひょいっと飛び降りた。 「そこまでの熱情なんだ? ほんとに気に入ってるな」 着地を決めた谷崎君に笑いかけると、おう、との強い返事。 「あれ、俺らが見てもふっつーに面白いぞ。 それに、絵柄がかわいいから完全にこども向けかと思いきや、登場するやつらにまつわる種類とか階級とかことわざとかも出てきて、地味にタメにもなるんだって。 なー、ノナカエル?」 「どこで使うんだって話だけどな、タニザキエル」 ノリに付き合う野中君に、全員が笑った。 「でも、短い割に結構濃い内容だし、微妙に差別問題も入ってる感あるし、スチームパンクって方面から見たら、本当に充分大人でも楽しめるんじゃないですかねぇ」 評論家のように言う安達君に、俺がハマったくらいだしな、と谷崎君が力強く同意した。 「見るまで知らなかった飯嶋も、スピンオフの劇場版作るべき、って言ってた!」 「それ、あいつの常套句過ぎて凄さがいまいち伝わらないんだけど」 そう言って、数回しか見ていない、その数回の内容もほとんど覚えていない俺は、最後まで『けむりのなかのアンジェ』というアニメ自体知らないふりを通した。 「ねー、ジュエドラのドラゴンの中でどれ好きだった? 僕は断然エメラルド」 「いや俺はサファイア。 次点でダイアモンドかな。 田中は?」 「アクアマリン。 カッコ良さは、サファイアが一番だと思うけど」 「お前らさー、見てた勢で俺ハブって盛り上がんなよー。 寂しいだろー」 むくれた顔の谷崎君を笑って、気付けばいい時間になってるしな、と野中君が校舎の時計を指差す。 本当だ、と俺も時計を見て驚いた。 いつの間にこんなに時間が経ってたんだ。 これじゃ、駅までは早足で行かないといけないかもな。

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